糖質の過食を考える(1)
人類は、長い歴史の中で食糧が不足している飢餓の時代を長く過ごしていました。農耕が始まるまでは穀類のような糖質を多く取ることまれで、このように多くの穀類を安定して食するようになったのは、ほんの近年のことです。
糖質の過食を考える(2)
草食動物は、消化器官が非常に長く、食べた植物を長時間かけて消化します。消化器官の中のバクテリアが植物を分解し、必要なたんぱく質を作ります。しかし、我々人類にはそのような仕組みが備わっていません。基本的にたんぱく質を外部から摂取しなければならないことから、私たちはもともと肉食だったと考えられます。
糖質の過食を考える(3)
江戸時代でも3食白米を食べられたのは、一部の身分の人たちだけで、砂糖に至っては国内では貴重品といえました。現代社会のように、糖質を好きなだけ食べられるのは、長い人類の歴史のなかでも特殊な時代ともいえます。
糖質の過食を考える(4)
つまりもともと糖質を大量に摂取する体験の乏しい人類にとって、糖質があふれている今の状況は、豊かではあるものの、身体に大きな負担をしいているのではないでしょうか。特に、ファーストフードのようにいつでもどこでも食べられる状況は、糖質の過食状態を招きます。
糖質の過食を考える(5)
食生活の変化が早すぎて、身体のなかの糖代謝のメカニズムがついていけていないのが肥満や糖尿病の原因といえるでしょう。これ以上身体への負担をかけないように、食事は糖質の摂取をひかえ、栄養のバランスを良くしましょう。