たんぱく質の摂取量の減少(1)
項目10でも取り上げましたが、現代人は糖質を多く摂取しすぎている傾向にあります。摂取した糖質が全てエネルギーとして使われるなら何の問題もありませんが、実際そうはいきません。このように糖質の摂取が多くなると、体に弊害が生じます。その1つとして、体に必要不可欠なたんぱく質の摂取が減少することです。
たんぱく質の摂取量の減少(2)
たんぱく質は、私達の体をつくる筋肉、臓器、骨、ホルモン、酵素などのすべての原料となる大切な栄養素です。現代の日本人の動物性たんぱく質摂取量は1日平均50gで、戦後に比べると多くなりましたがこれでも少ない方です。
これらが不足すれば新陳代謝がスムーズに行われず、疲れがたまったり、免疫力の低下につながります。たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸の中には9種類の「必須アミノ酸」があり、これらは体内では合成されず、食事から摂取しなければいけません。さらに、この9種類の必須アミノ酸のうち1つでも必要基準を下まわっていれば、その他の必要基準を上回っているアミノ酸も合わせて捨てられてしまいます。こうならないためにも、普段の食事から積極的にたんぱく質を摂取していきましょう。
ビタミンC摂取の阻害
糖質を多く摂取することによって現れる別の弊害として、ビタミンCの摂取阻害があります。ビタミンCの構造はブドウ糖に似ており、ブドウ糖を細胞内に運ぶインスリンによって細胞内に運ばれます。血糖値が高い状態では、ビタミンCは細胞内に運び込まれなくなり、さらに腎臓でのビタミンCの再吸収を邪魔するので、ビタミンC不足になります。